Aの親戚づきあい
唐突だが、友人Aは二十一歳(2003年春現在)にして既にオッサンだ。
……いや、この言い方だと少し語弊があるかもしれないので、訂正しよう。
既に叔父さんである、という事だ。彼の姉君殿は既に結婚して、子持ちらしい。
そういうわけで、友人Aは叔父さんなのである。しかし、この呼び方、なんら抵抗が無い。
何故なら奴は、素敵な位子供と精神年齢が似通っているから!!(8割真実のような気がする)
まあ、一応弁護しておくが、友人Aは非常に家事に長けており、生活能力が高い。
その能力の高さたるや『主夫』の称号を得ているほどである!
その能力の高さは、友人Aが自ら語った体験談にも現れている。
彼は親戚の甥っ子どもから『パパ』と呼ばれているらしい。
彼自身が語るところによると、こういう事らしい。
甥っ子「A兄ちゃんは『パパ』だ『パパ』!」
友人A「違うだろヲイ!!(ツッコミ)親父さん泣くぞ!?」
甥っ子「違うよぅ、お父さんはお父さんで、A兄ちゃんは『パパ』なんだよぅ!」
すみません! 俺バカですから、この理論展開が理解できません!!(泣)
さらに、こんなエピソードもある。親戚の子供が遊びに来た時、
友人Aはうさちゃんりんごを差し出した。うさちゃんりんごとは、
リンゴの皮をウサギの耳に見立てて切る、リンゴ好きには魅惑のアイテムである。
子供「うわー、うさちゃんりんごだ、すげぇー」
友人A「凄いかなぁ……?」
子供「凄いよー。だってうちのお母さんこれできねぇもん」
友人A「ぶっ!(吹き出した)」
まあ、直後彼の母の愛の鞭が飛ぶわけで。
まあ、そんなこんなで友人Aと関わり始めて既に幾年か経っているが、
俺にとって、まだまだ奴は未知の生物なのである。
俺? 俺は耳のもげたうさちゃんりんごなら切れるよ?(そりゃただの失敗だ)
続
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