Aと元カノと数学の教科書


Aには昔、彼女がいた。その彼女がある日、学校で教科書を探していた。
友人A(探し物かな……)
そこに通りがかったのが、友人Aである。
するとAは、何を考えたのか、いきなり語りかけた。というか歌いだした。
しかも井上陽水のナンバーを。ここから奇妙な一連のやりとりが始まった。

友人A「探し物は何ですか〜♪」
元カノ「数学の教科書ぉ〜(泣)」
友人A「見つけにくい物ですか〜♪」
元カノ「さっきまであったの〜(泣)」
友人A「カバンの中も♪」
元カノ「うん」
友人A「机の中も♪」
元カノ「うん」
友人A「探したけれど見つからないのに♪」
元カノ「うにゅ〜(泣)」
友人A「まだまだ探す気ですか〜♪」
元カノ「明日テストぉ〜(泣)」
友人A「それより僕と踊りませんか〜♪」
元カノ「そんなヒマ無いよ〜(泣)」
友人A「夢の中へ……夢の中へ……行ってみたいと思いませんか♪」
元カノ「思わないよ〜ぅ(泣)」
友人A「うふ・ふ〜。うふ・ふ〜。うふ・ふ〜♪」
元カノ「笑ってないで探してよ〜(怒)」
友人A「さ〜あ〜♪」
元カノ「う゛〜……あ、あったぁ!!」
友人A「お、どこに!?」
元カノ「A君のバッグの中……」
友人A「…………(……何故?)」
元カノ「…………」
友人A「さ、帰ろっか」
元カノ「ぱぁ〜んちっ!」

女子空手部主将の右正拳突き炸裂!

友人A「ぐほぁっ!」
元カノ「正義は勝つ、なんてね!(←どこかで聞いたような……)」
友人A「老兵はただ消え去るのみ……がくっ」
元カノ「さ、バカやってないで帰るよ〜」
友人A「お〜、帰るか〜」

この謎の一連の会話は、Aのバッグの中に教科書があったという
実にしょうもないオチで終わった。

( ̄○ ̄)Aよ……君の周りの女性は君より強いのしかいないのかい?


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