で、とりあえず地図上の左側の踏切の位置に到着した時、
『カンカンカンカン……』と音が鳴るのが聞こえる。踏切で電車が来る時のお馴染みの音である。
俺「む? 踏切の音が聞こえる。止まらんと」
愚弟「聞こえるか?」
どうやら我が愚弟には聞こえていないらしい。
カーステレオで音楽を流しているせいもあるのだろう、と思い
その時はさほど気にならなかったが、とりあえず停止線の前で停止する。
が……しばらく待ってから気付く。
俺「来ねぇぞ」
愚弟「来ないな」
どうやら聞き違いか、と思い、 我々は車を発進させようと、ギアをニュートラルから1ギアに切り替えた瞬間。
カンカンカンカンカンカン!!
今度ははっきり聞こえた! そう思い、アクセルを踏み始めた足を
急いでブレーキへと伸ばす!
愚弟「一体どういう事だ?」
しかし、俺はある事に気が付いた。
俺「ああ、なるほど」
愚弟「ん?なんか分かったのか?」
俺「こりゃアレだ、ほら……俺だけが隣の踏切の音が聞こえてたんだ」
▲参考資料『現場の地図』
愚弟「このド阿呆がッ! Σ(▽口▽;)」
ちなみに隣の踏切までの直線距離はだいたい100m前後。
カーステレオを切れという意見は却下。
完