思い出のペット達(後編)


前編から10年以上後の話である。長い長い間、またペットとは無縁の我が家であった。
しかし、俺がある朝、いい気持ちで寝ていると。
コォォォケコッコォォォォォォォォ!!
俺「うるさい……」
寝ぼけまなこで縁側を除いてみると、そこにはなぜか一匹の鳥。いやニワトリ。
「ッッ!?」
この瞬間、俺の思考回路の全てが一瞬停止した。

「に、ニワトリぃぃぃぃぃぃぃッ!?」
ニワトリ「コっ?」

完全に意表を突かれた。まさか野良猫野良犬ならぬ、野良ニワトリなるものが存在してようとはッッ!!
(しかもこいつ、何気に褐色で、高級品種なんじゃないか?)

しかし餌付けする馴染みやすい俺。
そして誰一人止めようともしない家族。(止めんかい)
んでもってあっさり餌付けされ、家族の一員となる謎の野良ニワトリ。
とりあえず、『とり』と名付け、飼育する事に。
別に卵を産んでくれる事を期待しているわけではないのだ。
だってこいつ年寄りだし。それより何よりもオスだし。
とりはしばらく家に居座り、専用の小屋まで与えてもらって、完全にペットと化していた。
しかし、餌付けした俺より懐いていたのはじいさん。さすが変なのに好かれる気質。

とりはこの後、野犬に襲われ、死んでしまうのだが、安住の地があった事が救いだったのかもしれない。
何気に今度は野良フクロウ野良大鷲などを期待する不埒な俺であった。

こんな話に文字数費やしすぎ?


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