「しかし、何だな、平均レベル6の俺達にできる事か? これが」 「ギガフレイィィィィィィッム!」
ケインが若干不安そうに言う。
「ねぇ、ケイン、今回の目的は、モンスター討伐なんでしょ?」
と、シフォン。
「そうだが、それがどうした?」
「じゃあ大丈夫よ、ケイン。あたしに任しときなさいって。あたし一人で片がつくから」
と、頼もしく向かって言うシフォン。
「そうか、じゃあ任せてみるか、アルヴァ、ルーノもいいな?」
二人とも、同意を示す。すると、いきなり廃墟に入る前から彼女は呪文を唱える。
「炎の精霊よ、極炎をもってして、わが敵全てを焼き尽くせ……」
「おっ、おい……シフォン……?」
ぼ。
建物に火がついた。
「燃すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
この廃墟は、第三級文化遺産である。
もちろん、ケイン達はその場からダッシュで逃げた。(5分でバレたけど)
この瞬間から、指名手配を受けた。
「ふっ、若くして放浪の身とはね……」
「ぃやかましいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
無論、それを言った瞬間、シフォンはアルヴァにはり倒された。
彼等がすぐ捕まったのは、言うまでもない。
町の人が何とか許してくれたのは、廃墟をリペアの呪文で修復した後の事だった。
第3話 終わり